線理事長インタビュー INTERVIEW

平郁会の魅力と
これからの展望

医療法人社団 平郁会 理事長大田 和枝

古木名 和枝医師

プロフィール

  • 2001年 浜松医科大学医学部卒業
  • 2001年 東京大学医学部付属病院 アレルギー・リウマチ内科入局
  • 2011年 医療法人社団平郁会 入職
  • 2014年 医療法人社団平郁会 府中みどりクリニック院長就任
  • 2016年 医療法人社団平郁会 理事長就任
  • 専門分野:内科・アレルギー・リウマチ科

病院勤務とは異なるシステムの中でスキルを生かす、
在宅医療という選択

私は医学部を卒業後、一般病院で研修を受け、大学病院の医局に入局しました。当時は高度な医療技術の修得や専門性の追求といった方向性は見出しやすかったのですが、在宅医療を行う先生にお会いしたり、在宅医療そのものを学ぶ機会に恵まれず、未知の世界でした。そんな中、研修医時代に終末期の患者さんの診療を通じて自宅での看取りを希望されるご家族、それをサポートする医師やケアマネジャーと関わる機会があり、在宅医療の大切さについて考えるようになりました。そして、医療者として自分ができることは何か、将来の方向性について考えている時に、同僚のすすめもあって、非常勤医というかたちで働き始めたのをきっかけに、在宅医療に真剣に取り組むことになりました。

病院勤務との違いで最も感じることは、医師と患者さんの関係性の相違です。大学病院は病気を診ることがメインですが、在宅医療では生活環境という背景を含めた患者さんその人をみることになります。医師と患者さんの1対1のみの関係ではなく、患者さんの背景やご家族を含めてケアの対象であり、医師は医療的サポートはもちろんのこと、ケアマネジャーや訪問看護など地域の支援と連携を取りながら、患者さんを包括的に支えるリーダーにならなくてはなりません。最初は未知数の世界で働く不安もありましたが、そうした自分自身の経験も踏まえ、平郁会では初めて在宅医療に踏み出す先生方の不安や疑問も取り除けるような体制を整えています。

医師が安心して治療に専念できるチーム医療体制

医師がリーダーとなる在宅医療では、医師にかかる精神的、肉体的な負担は、必然的に大きくなります。訪問診療にドライバー兼カルテ記載など、診療をサポートする専門のスタッフを同行させています。医師も人間ですから、病気にもなれば休暇を取りたいと思うこともあります。そんな時でも、医師と同じように患者さんの状態を把握している専門スタッフがいることで、患者さんがいつもと同じ医療が受けられるようスタッフ間で伝達を図り、スムーズに別の医師に業務の移行ができます。その医師とサポートスタッフという最小単位に加えて、患者さんやご家族からの電話応対などを受け持つカスタマーセンター、

病院と患者さんの橋渡し役などを行うソーシャルワーカーおよび相談員、ケアマネジャー、訪問看護師などが連携する体制をグループ全体で統括しています。
また、平郁会では、患者さんや関係者から定期的にアンケートをとって現場にフィードバックすることで、スタッフのサービス向上にも努めています。こうしてチーム医療体制を組むことで、医師の診療以外の負担を減らし、診療に専念できる環境を整えています。また、昼間とは完全に分離した当直医体制を敷いています。

昼夜完全分離の当直医体制と学びの機会が得られる専門医体制

平郁会では夜間に昼間とは完全に独立した当直医体制を整えています。このため、夜間・休日のコール番やオンコールによる呼び出しはありません。医師が眠たい目をこすりながら昼間の診療にあたることは患者さんにとってもデメリットだと考えますので、夜間・休日のバックアップを整えることで、医師には万全の体制で患者さんの診療にあたって頂いています。また在宅医療というと、総合医的な知識が必要なのではと不安を感じる先生もおられると思います。平郁会では、法人内に各専門領域の医師をおいて在宅医と診療連携を図る専門医体制をとり、専門分野以外の

疾患をもった患者さんの診療にも不安なく当たれるようにしています。現場に出て在宅医療のスキルを身につけながら、なおかつ専門分野以外の疾患についても学んでいただけることは大きなメリットだと思います。在宅医療は病院勤務と違って医師同士の関係性が希薄になりがちなため、平郁会では、グループ内の各クリニックのすべての医師が集まる医局会を月に一度開催しています。そこで顔合わせや情報交換を行うことで普段の連携を取りやすくなるほか、診療の相談も気軽に行えるようになればと考えています。

将来は在宅医療で独立を図りたい!
開業のステップとしての働き方も視野に

「自宅で療養したい」「自分らしく最期まで過ごしたい」といった患者さんの在宅医療に対するニーズは、以前よりも多岐にわたっています。その声はとても大きくなり、在宅医療の今後ますますの需要の高まりを示唆しています。まだ構想中の段階ですが、平郁会では在宅医療での開業を視野に入れている医師に対しても、あらゆる面でフォローをしていきたいと考えています。まずは在宅医に同行して現場や多職種や地域との関わりなどを学んでいただきます。病院という大組織からいきなり開業となると経営や資金面、雇用育成などわからない点が多いと思いますが、クリニックの経営全体を学べるカリキュラムの作成などを構想しています。

また、平郁会の当直医体制や専門医体制、カスタマーセンターや人材育成システムなどを活用していただくことでも開業支援ができるのではないかと思っています。平郁会で学び開業のステップを踏んでいただいて、将来はそうした開業医の先生方とも連携をとっていけたらと考えています。
患者さんの人生観やQOLに重点をおいた在宅医療は、治療そのものの必要性を問われることもあり正解がひとつとは限らないのが難しいところではありますが、心に寄り添った医療ができることが医師の満足度につながると思います。同じ志をもった先生方とともに、在宅医療の今後の発展と充実のために貢献していきたいと願っています。

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